先に結論からお伝えします。「介護職の住宅手当の平均はいくら」という数字を示す国の一次統計は、実は存在しません。 介護職の給与を公的に調べている厚生労働省『令和6年度 介護従事者処遇状況等調査結果の概要』は、給与を「基本給・手当・一時金」に分けて集計していますが、手当の中身を住宅手当・夜勤手当・資格手当…と項目ごとに分解した金額は公表していません(https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kaigo/jyujisya/24/dl/r06gaiyou.pdf /令和6年度。注記で含まれる手当の種類は例示されますが、項目別の金額は出ません)。
ですから、出典のないまま「介護の住宅手当は◯万円」と断定する情報には注意してください。本記事は、断定できない部分は「目安」と正直にお伝えしたうえで、住まいに関わるお金を次の4タイプに整理して、ご自身で求人を見比べられるようにすることを目的としています。
- ①住宅手当(現金):住宅費の補助として毎月の給与に上乗せされる賃金
- ②家賃補助:家賃の一部を会社が負担する仕組み(①と呼び方が重なることもあります)
- ③借り上げ社宅・寮(現物で安く住める):会社が借りた住居に相場より安く住める仕組み
- ④公的補助で整備された宿舎:自治体の補助で介護事業所が用意した職員寮など
全産業のデータを「目安」として使うと、住宅手当を支給している企業での1人平均は約18,700円/月、支給している企業の割合は45.7%でした(厚生労働省『令和7年 就労条件総合調査』金額は令和6年11月分。https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/jikan/syurou/25/dl/gaikyou.pdf )。ただしこれは介護に特化した数字ではなく、支給している企業のなかでの平均である点にご注意ください。実際にいくらもらえるか・そもそも住宅手当があるかは、求人票・面接・運営への問い合わせで1件ずつ確認しておくと安心です。
なお、介護おしごとさーちは求人の掲載・検索の場です。住宅手当・家賃補助・社宅の有無や条件は、ご自身で検索・比較し、気になる点は求人元へ直接確認していただけます。年収を上げる手段の話は介護職で年収を上げる5つの方法、給与全体の比較は介護職の給料を職種・施設で比較一覧も参考になります。
