先に結論からお伝えします。介護の資格手当(介護福祉士の場合)の相場は、月額平均で9,055円、回答のなかで最も多い額(最頻値)は10,000円です(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター『令和2年度 介護福祉士就労状況調査結果報告書』P52「(4)資格手当の状況」、2020年度調査・n=279,170。https://www.sssc.or.jp/touroku/results/pdf/r2/results_03.pdf )。これは2020年度時点の値で、本記事内でいちばん古いデータのため「目安」としてご覧ください。
ここで先に1つ線を引いておきます。資格手当の「額」を資格別に公的データで示せるのは介護福祉士のみです。介護職員初任者研修・実務者研修の『手当単体の額』を直接集計した公的な一次情報は見つからなかったため、本記事ではそれらを断定せず、後半で「給与総額の資格別差」を使って傾向をお伝えします。タイトルの「資格別の金額」は、この2つを分けて扱う前提でお読みください。
もうひとつ知っておいてほしい現実があります。資格手当を「支給している」と答えた割合は62.9%で、逆に「ない」が34.0%でした(同調査)。つまり、約4割弱の事業所では資格手当そのものが設定されていないということです。「うちは資格を取っても手当が出ない」という声が一定数あるのは、決してあなたの職場だけの話ではありません。
そして、混同しやすいので最初に整理します。「資格手当の金額」と「資格があることで変わる給与の総額」は別の数字です。資格手当そのものは月9,055円(試験センター・2020年度・目安)。一方、資格の有無で変わる給与全体の差は、介護福祉士350,050円・保有資格なし290,620円で月およそ6万円(差59,430円)にもなります(厚生労働省『令和6年度 介護従事者処遇状況等調査結果の概要』統計表第89表、令和6年9月時点。https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kaigo/jyujisya/24/dl/r06gaiyou.pdf )。ただしこの6万円は資格手当の額ではなく、勤続年数の差なども含む平均総額の差です。出典も調査時点も違う2つの数字なので、この記事では混ぜずに整理していきます。
この記事は「手当・福利厚生」カテゴリの介護職の手当と福利厚生の一覧の子ページで、資格手当の「金額」に絞って解説します。なお介護おしごとさーちは求人の掲載・検索の場です。特定の方に特定の求人をおすすめ・あっせんすることはしていません。資格手当の有無や額は、求人票・就業規則・面接、または求人詳細ページの問い合わせフォームを通じて、ご自身で確認・比較していただけます。
