先に結論からお伝えします。処遇改善加算を取得している事業所で働く介護職員(月給・常勤)の平均給与額は、令和5年9月の324,240円から令和6年9月の338,200円へ、1年で月13,960円増えました。毎月決まって支払われる賃金(平均基本給等)で見ても、242,680円から253,810円へ月11,130円増えています(厚生労働省『令和6年度 介護従事者処遇状況等調査結果の概要』。平均給与額は統計表第70表、平均基本給等は統計表第95表。いずれも加算取得事業所・同一者比較、給与は令和6年9月分。https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kaigo/jyujisya/24/dl/r06gaiyou.pdf )。「介護は給料が増えない」とよく言われますが、少なくとも直近1年の一次データでは、加算を背景に増えているのが事実です。この段落の数字(月13,960円・毎月分は月11,130円)が、本記事でいちばん大事な実額です。
そのうえで、混乱を避けるために最初に押さえてほしい前提があります。処遇改善加算の数字は「3つの層」を区別しないと意味を取り違えます。
- ①国の目標・措置額:国が「これだけ上がるように」と掲げる目標(例:令和6年度+2.5%・令和7年度+2.0%、令和8年6月からは要件を満たした介護職員で最大月1.9万円)。あくまで国全体の方針額で、あなたの給料がその額そのまま上がる保証ではありません。
- ②実際に上がった実績額:調査で確認された平均の増加(上記の月13,960円・毎月分は月11,130円)。これが「実際にいくら増えたか」に最も近い数字です。
- ③加算率:介護報酬への上乗せ率(例:訪問介護の加算Ⅰで24.5%)。これは事業所が受け取る原資の率であって、個人の給料がその%増える数字ではありません。
この記事では、この3層を毎回はっきり分けて説明します。あなた自身の給料が具体的にいくら増えるかは、最後の章で「事業所の加算区分」と「配分の方法」で決まることを示します。なお介護おしごとさーちは求人の掲載・検索の場で、特定の方に特定の求人をおすすめ・あっせんすることはしていません。手当や加算の中身は、求人票・面接・運営への問い合わせで、ご自身で確認・比較していただけます。給料の全体像は親記事の介護職の給料を職種・施設で比較一覧もあわせてご覧ください。
