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介護おしごとさーち
悩み・続け方

介護を長く続けるコツと心構え

作成日
2026年6月26日
最終更新日
2026年6月26日

介護を長く続けるコツと心構えを一次情報で解説。長く続けられるかは気合いより「人間関係が良好な職場」「休みの取りやすさ」など環境が大きく、データ上も今の仕事を続けたい人は58.3%(介護労働実態調査)と多数派です。辞める理由と続く理由を表裏で示し、具体的な悩みへの対処と職場選びの軸を、厚労省・介護労働安定センターの一次データでやさしく整理します。

1介護を長く続けるコツは?答えは「気合い」より環境。良好な人間関係と休みやすさが続けやすさを左右する

介護を長く続けるコツを一段でつかむと、「根性で耐える」ことではなく、人間関係が良好な職場を選び、休みをきちんと取り、相談できる相手を持つという“環境づくり”に尽きます。 長く働き続けられるかどうかは、あなたの気合いの問題ではありません。

まず安心材料として、データ上は「続けたい人」が多数派です。仕事(職種)に関する今後の希望は「今の仕事(職種)を続けたい」が58.3%、「今の事業所で働き続けたい」が53.0%でした(出典:公益財団法人介護労働安定センター「令和6年度 介護労働実態調査結果の概要」労働者調査・問26、n=21,325、2025年7月28日公表 https://www.kaigo-center.or.jp/content/files/report/R6_jittai_chousa_press.pdf )。多くの人が「続けたい」と思いながら働いているのです。

そして、実際に辞めずに続けられている人が挙げた“役立っている職場の取り組み”の最多は「人間関係が良好な職場づくり」47.2%、次いで「有給休暇等の各種休暇の取得や勤務日時の変更をしやすい職場づくり」43.2%でした(出典:同調査 労働者調査・問21、P14、n=21,325)。

つまり、長く続ける鍵は当事者データではっきりしています――「良い人間関係」と「休みやすさ」です。 この記事では、結論→一次データの根拠→悩み別の心構え→続けやすい職場の見極めの順で、無理なく続けるための材料を並べます。

なお介護おしごとさーち(運営:株式会社ゼットリンカー)は、介護求人の「掲載」と「検索」だけを提供するサービスです。特定の方に特定の求人をご紹介・あっせんすることはしません。求人はご自身で検索・比較でき、運営への確認は問い合わせフォームから行えます(求人データは現在準備中です)。本記事は「悩み・続け方」カテゴリの子記事として“続け方・心構え・職場選びの軸”に集中し、給料の具体額や資格の取り方は別記事へ分けています。

2介護を辞める理由と続ける理由は?どちらも中心は「人間関係」だから職場選びが効く

介護を長く続けるコツを理解する近道は、「辞める理由」と「続く理由」を並べて見ることです。両者の中心は同じ“人間関係”であり、だからこそ職場を選ぶことが効きます。

辞めた側の理由を見ると、中途採用者が直前の介護関係の仕事を辞めた理由は「職場の人間関係に問題があったため」が24.7%で最多でした。その具体的な内容は「上司や先輩からの指導や言動がきつかったり、パワーハラスメントがあった」が該当者の49.1%で最も高くなっています(出典:公益財団法人介護労働安定センター「令和6年度 介護労働実態調査結果の概要」P17〜18、2025年7月28日公表 https://www.kaigo-center.or.jp/content/files/report/R6_jittai_chousa_press.pdf )。

一方、辞めずに続けられている理由の最多も前述のとおり「人間関係が良好な職場づくり」47.2%です(同調査・問21)。さらに、仕事への満足度を見ると、満足度D.I.(「満足」+「やや満足」から「不満足」+「やや不満足」を差し引いた指標)は「職場の人間関係」+32.4、「仕事の内容」+28.2と高いプラスである一方、「人員配置体制」▲21.3、「賃金水準」▲14.3とマイナスでした(出典:同調査 労働者調査・問25、P22)。

この対比が示すのは、「人間関係が良いと続けられ、悪いと辞めたくなる」というシンプルな事実です。 仕事内容や人とのつながり自体への満足は高く、課題は体制や処遇という“環境”側に偏っています。だからこそ、合わない人間関係を根性で耐えるのではなく、人間関係の良い職場を選ぶ・移ることが、最も効果の高い“続けるコツ”になります。職場の比較・検索はご自身で行え、気になる点は運営への問い合わせで確認できます。

3人手不足・体力・夜勤がつらい時の心構えは?休む・相談する・制度を知るで長く続けやすくなる

「続けるコツ」を語る前に、まず多くの人が同じ悩みを抱えていると知ることが心の支えになります。 現役の介護労働者が感じている悩み・不安・不満(複数回答)は、「人手が足りない」49.1%が最多、次いで「仕事内容のわりに賃金が低い」35.3%、「身体的負担が大きい」24.6%、「精神的にきつい」22.5%、「有給休暇が取りにくい」19.4%、「休憩が取りにくい」17.3%、「夜間や深夜時間帯に何か起きるのではないかと不安」12.9%でした(出典:公益財団法人介護労働安定センター「令和6年度 介護労働実態調査結果の概要」労働者調査・問20①、P24、n=21,325、2025年7月28日公表 https://www.kaigo-center.or.jp/content/files/report/R6_jittai_chousa_press.pdf )。あなたの不安は、特別ではなく多くの人が共有しているものです。

そのうえで、当事者データに裏づけられた“長く続けるための心構え”を3つにまとめます。

  • しっかり休む:辞めずに続けられている人の43.2%が「休暇の取得や勤務日時を変更しやすい職場づくり」を役立っていると答えています(同調査・問21)。我慢して詰め込むより、休みを取り切ることが続ける土台です。体力や夜勤の不安には、休みやすさで備えます。
  • 相談できる相手・窓口を持つ:訪問介護のデータではありますが、サービス提供責任者が訪問介護員に「仕事上の課題などの相談や指導」を実施している場合、担当する訪問介護員の離職率10%未満の割合が63.0%と、実施していない場合(50.5%)より高くなっています(出典:同調査 要約P4/労働者調査・問28、P39。令和6年度調査トピックス)。相談体制のある職場ほど人が辞めにくい傾向がうかがえ、ひとりで抱えないことが続ける助けになります。
  • 制度を“知る”こと自体が備え:勤務先の介護休業制度を「知っている」人は20.0%にとどまりますが、知っている場合は育児・介護に直面しても「仕事を続けることができる」割合が38.2%で、知らない場合(29.6%)より高い結果でした(出典:同調査 労働者調査・問22、P30)。

心構えのポイントは、「目標を立てる」「プライベートを充実させる」といった一般論で終わらせないことです。 休む・相談する・制度を知る――この3つは、いずれも一次データで“続けやすさ”と結びついた、再現性のある行動です。

4長く続けやすい職場の見分け方は?定着に効いた取り組みを「求人を比較する目」で確認する

介護を長く続けるコツの仕上げは、「続けやすい職場かどうか」を入る前に見極めることです。何を見ればよいかも、データが教えてくれます。

事業所が職場定着・離職防止のために行っている方策の最多は「有給休暇等の各種休暇の取得や勤務日時の変更をしやすい職場づくり」74.7%、次いで「人間関係が良好な職場づくり」72.0%でした。そして“実際に職場定着に効果があった”とする方策のトップも「有給休暇等の取得や勤務日時の変更をしやすい職場づくり」34.4%です(出典:公益財団法人介護労働安定センター「令和6年度 介護労働実態調査結果の概要」事業所調査・問12、P13、2025年7月28日公表 https://www.kaigo-center.or.jp/content/files/report/R6_jittai_chousa_press.pdf )。

ここから、職場を探す・変えるときの“見極めの軸”が引けます。なお以下はあくまで一般的なチェック観点の情報提供であり、運営が個別の求人の良し悪しを評価・推薦するものではありません。最終的な比較・判断はご自身で行ってください。

  • 休みやすさ:有給休暇の取得状況、希望休やシフト変更への対応、休憩の取りやすさ。
  • 人間関係・相談体制:定期的な面談やミーティングがあるか、相談できる上司・先輩がいるか、ハラスメント相談の窓口があるか。
  • 両立支援の“使いやすさ”:制度の有無だけでなく、実際に使えるか。育児・介護の両立支援制度を「制度を活用しやすい」と感じている人は約2割(19.7%)にとどまりますが、活用しやすい場合の「仕事を続けられる」割合は46.3%で、「代わりの職員がいないので活用しにくい」場合(29.7%)を大きく上回ります(出典:同調査 労働者調査・問23、P31)。

こうした条件はご自身で求人を検索・比較して確かめられ、判断に迷う点は運営への問い合わせフォームから確認できます(求人データは現在準備中です。特定の求人のあっせん・推薦は行いません)。

まとめると、介護を長く続けるコツは「休める・相談できる・制度が使える職場」を見極めて選び、入った後も休む・相談する・制度を知るを実践することです。 やめたい・人間関係がつらい・きついと感じる具体的な対処は、関連記事もあわせてご覧ください。

5介護業界の今後は?人手不足の現実と処遇改善の追い風を両方知って判断を落ち着ける

最後に、業界の構造的な背景を“両論”で知っておくと、続けるか迷ったときの判断が落ち着きます。 ネガティブな面だけを見て不安になる必要はありません。

人手不足は事実です。事業所全体の従業員の過不足感は「不足」とする事業所(大いに不足+不足+やや不足)が65.2%で、前年度(64.7%)より上昇しました(出典:公益財団法人介護労働安定センター「令和6年度 介護労働実態調査結果の概要」P10、2025年7月28日公表 https://www.kaigo-center.or.jp/content/files/report/R6_jittai_chousa_press.pdf )。第9期介護保険事業計画に基づく推計では、必要な介護職員数は2040年度(令和22年度)に約272万人で、2022年度(令和4年度)の約215万人と比べ約57万人の増員が必要とされています(出典:厚生労働省社会・援護局「介護人材確保の現状について」第1回社会保障審議会福祉部会 福祉人材確保専門委員会 資料5、P4、令和7年5月9日 https://www.mhlw.go.jp/content/12000000/001485589.pdf )。

一方で、追い風もあります。離職は減少傾向で、訪問介護員と介護職員を合わせた2職種の離職率は12.4%と2年連続で低下しました(出典:同実態調査 P6〜9)。賃金も上昇傾向で、月給者の通常月の平均月収は248,884円、前年度比+3.1%でした(出典:同調査 労働者調査・問19、P20。全国の月給者の平均値であり、個々の求人・地域・経験で支給額は大きく異なります。年収や手当の具体額は給料・手当の専用記事をご確認ください)。国も処遇改善を進めており、令和6年度報酬改定で3種類の加算を一本化し、令和6年度2.5%・令和7年度2.0%のベースアップにつながるよう加算率を引き上げています(出典:前掲・厚労省 資料5 https://www.mhlw.go.jp/content/12000000/001485589.pdf )。この加算率引き上げは“ベースアップにつながるよう”設計された措置であり、個々の職場・個人の昇給を保証するものではありません。

伝えたいのは、「人手不足は確かに大変だが、定着は進み、処遇改善という国の施策も動いている」という等身大の現実です。 必ず良くなると断定はできませんが、悲観だけで進路を決める必要もありません。続けるか迷ったら、いまの職場の環境(休みやすさ・人間関係・相談体制)を点検し、それでも難しいときに、続けやすい条件の職場をご自身で比較検討する――この順番が、後悔の少ない選択につながります。

FAQ

このガイドのよくある質問

A.

「何年」と一律には言えませんが、データ上は続けたい人が多数派です。「今の仕事(職種)を続けたい」58.3%、「今の事業所で働き続けたい」53.0%でした(介護労働安定センター「令和6年度 介護労働実態調査結果の概要」問26、2025年7月28日公表)。続く人の特徴は根性ではなく環境で、続けられている人が役立つと答えた取り組みの最多は「人間関係が良好な職場づくり」47.2%、次いで「休暇取得・勤務日時の変更がしやすい職場づくり」43.2%でした(同調査・問21、P14 https://www.kaigo-center.or.jp/content/files/report/R6_jittai_chousa_press.pdf )。

A.

相談できる体制のある職場を選ぶ・活かすことが最も効きます。辞めた理由の最多は「職場の人間関係」24.7%で、その中身はパワハラ等が該当者の49.1%(同調査 P17〜18)。一方、続けられている最大要因も「良好な人間関係」47.2%(問21)。訪問介護のデータでは、サ責の相談・指導がある場合に離職率10%未満の割合が63.0%と、ない場合(50.5%)より高く、相談体制のある職場ほど人が辞めにくい傾向がうかがえます(問28、P39 https://www.kaigo-center.or.jp/content/files/report/R6_jittai_chousa_press.pdf )。一例として、つらい時は状況を記録して相談先につなぐと整理しやすくなります。

A.

続けやすくする鍵は「休みやすさ」です。悩みとして「身体的負担が大きい」24.6%、「夜間・深夜に何か起きるのではないかと不安」12.9%が挙がる一方、続けられている人の43.2%が「休暇取得・勤務日時の変更がしやすい職場づくり」を役立つと回答しています(同調査 問20①P24・問21 https://www.kaigo-center.or.jp/content/files/report/R6_jittai_chousa_press.pdf )。事業所側でも見守りセンサー等のICT機器・介護ロボットが「夜間の業務負担の軽減」に効果ありとする割合が44.6%でした(事業所調査・問15③、P33)。夜勤なし・日勤のみといった条件はご自身で求人を検索・比較できます。

A.

賃金は上昇傾向にあり、続ける価値を判断する材料は増えています。月給者の平均月収は248,884円で前年度比+3.1%でした(同調査 問19、P20。全国平均であり個々の額は異なります https://www.kaigo-center.or.jp/content/files/report/R6_jittai_chousa_press.pdf )。国も処遇改善を進め、令和6年度2.5%・令和7年度2.0%のベースアップにつながるよう加算率を引き上げています(厚労省「介護人材確保の現状について」資料5、令和7年5月9日 https://www.mhlw.go.jp/content/12000000/001485589.pdf )。具体的な年収や手当の額は給料・手当の専用記事をご確認ください。

A.

年齢や経験を理由に諦める必要はなく、続けやすさは職場環境で決まります。今後の希望でも「今の仕事を続けたい」58.3%と続けたい人が多数派です(同調査 問26)。鍵は両立支援の“使いやすさ”で、制度を活用しやすい場合の「仕事を続けられる」割合は46.3%と、活用しにくい場合(29.7%)を上回ります(問23、P31 https://www.kaigo-center.or.jp/content/files/report/R6_jittai_chousa_press.pdf )。未経験・復職・年代別に向く職場の探し方は関連記事もご覧ください。求人はご自身で検索・比較できます。

Sources

参照・確認する一次情報

制度や費用は変更されることがあるため、公式情報と施設の資料を確認しながら更新します。

  • 公益財団法人介護労働安定センター「令和6年度 介護労働実態調査結果の概要」(2025年7月28日公表)

    本記事の最重要一次情報。労働者調査n=21,325(2024年10月調査)。続けたい希望(問26:今の仕事58.3%/今の事業所53.0%)、続けるのに役立つ取り組み(問21:良好な人間関係47.2%/休暇・勤務調整43.2%、P14)、悩み・不安(問20①:人手不足49.1%/賃金35.3%/身体的負担24.6%/精神的にきつい22.5%/夜勤不安12.9%、P24)、満足度D.I.(問25:人間関係+32.4/仕事の内容+28.2/人員配置体制▲21.3/賃金水準▲14.3、P22)、辞めた理由(人間関係24.7%・うちパワハラ等49.1%、P17〜18)、賃金(問19:月給者平均月収248,884円・前年度比+3.1%、P20。全国平均であり個別額は異なる旨を本文で明示)、両立支援の使いやすさ(問23:活用しやすいは19.7%にとどまるが、活用しやすい場合の継続可能46.3% vs 活用しにくい場合29.7%、P31)、介護休業制度の認知(問22:20.0%、知っている場合の継続可能38.2% vs 29.6%、P30)、サ責の相談・指導と離職率10%未満割合(実施63.0% vs 未実施50.5%:要約P4/詳細 労働者調査・問28、P39。令和6年度調査トピックス)、ICT・介護ロボットの夜間業務負担軽減効果44.6%(事業所調査・問15③、P33。事業所単位の効果回答である点に留意)、過不足感(不足65.2%・前年64.7%、P10)、2職種計の離職率12.4%(P6〜9)を引用。引用時は問番号・ページ併記。注意:問21のコミュニケーション円滑化の数値は概要本文に明示がないため記事では引用せず、明示のある47.2%・43.2%のみ使用する。

  • 厚生労働省社会・援護局「介護人材確保の現状について」第1回社会保障審議会福祉部会 福祉人材確保専門委員会 資料5(令和7年5月9日)

    マクロの一次情報。必要な介護職員数は2040年度に約272万人/2022年度約215万人(令和4年介護サービス施設・事業所調査)で差は約57万人(P4)。処遇改善は令和6年度報酬改定で3加算を一本化し、令和6年度2.5%・令和7年度2.0%のベースアップにつながる加算率引き上げ。本記事では2040年の必要数・過不足の背景と、処遇改善の“追い風”を両論で示す根拠として使用。加算率引き上げは個々の昇給を保証するものではない旨を本文で明示する。

  • 介護労働安定センター 介護労働実態調査トップページ(報告書ダウンロード元)

    令和6年度の事業所調査・労働者調査の本編/資料編PDFリンク集。本文・統計表の原典を確認する際の入口。最新年度の差し替え時はここから本編を再取得する。

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