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介護職の履歴書の書き方|資格の正式名称・職歴欄・本人希望欄まで作成手順で解説

作成日
2026年7月7日
最終更新日
2026年7月8日

介護職の履歴書の書き方を作成手順で解説。書式の選び方、学歴・職歴欄の整理、介護資格の正式名称の書き方、本人希望欄の使い方、提出前のチェックリストまで、応募先に伝わる履歴書を仕上げるポイントを紹介します。

1結論:介護職の履歴書は「正確さ」と「資格の正式名称」で差がつく

履歴書は、応募先の事業者が最初に目にするあなたの情報です。介護職の採用では、経歴の華やかさよりも、記載の正確さと丁寧さが見られています。利用者の情報を正確に記録し、引き継ぐことが日常業務である介護の仕事では、履歴書の誤字や曖昧な記載が「記録業務も曖昧かもしれない」という印象につながりかねないからです。

特に差がつきやすいのが資格の書き方です。介護の資格は制度改正で名称が変わってきた歴史があり、「ヘルパー2級」のような旧称のままの記載や、「初任者研修」のような省略した記載がよく見られます。正式名称で正確に書けていること自体が、制度への理解と丁寧さの証明になります。

この記事では、履歴書の書式の選び方から、基本情報・学歴職歴欄・資格欄・本人希望欄の書き方、提出前のチェックリストまで、作成の手順に沿って解説します。志望動機の内容の練り方や例文は、別記事(関連ガイド参照)で詳しく扱っているため、この記事では履歴書全体を正確に仕上げることに焦点を当てます。

なお、履歴書に書いた内容は、面接での質問の土台になります。「書類のための書類」ではなく、「面接で話したいことへの入口」として作る意識を持つと、書く内容の取捨選択がしやすくなります。手書きかパソコン作成かは応募先の指定がなければどちらでも構いませんが、どちらの場合も、この後の各欄のポイントは共通です。

2手順1:書式を選ぶ——JIS規格様式と厚労省の様式例

介護職の履歴書作成の6つの手順(書式選び、基本情報、学歴・職歴、資格欄、志望動機・本人希望欄、提出前チェック)を順に示したフロー図

履歴書には複数の書式があります。市販の履歴書やダウンロード様式には、JIS規格に基づくもの、厚生労働省が公表している様式例、転職者向けに職歴欄を広く取ったものなどがあり、応募先から指定がなければどれを使っても構いません

選び方の目安はシンプルです。職歴が長い・転職回数が多い人は職歴欄が広い様式を、職歴が浅い人は自己PRや志望動機の欄がしっかりある様式を選ぶと、自分の伝えたい情報に紙面を割けます。なお、厚生労働省が公表した履歴書の様式例では、性別欄が任意記載とされるなど、応募者のプライバシーに配慮した設計になっています。書式選びに迷ったら、ハローワークインターネットサービスなど公的機関の情報で最新の様式例を確認するのが確実です。

パソコン作成の場合は、A4サイズ(見開きA3相当を2枚に分ける形でも可)が一般的です。フォントは明朝体やゴシック体など読みやすいものに統一し、サイズの混在や過度な装飾は避けます。手書きの場合は、黒のボールペンで、修正液・修正テープは使わず、書き損じたら新しい用紙に書き直すのが基本です。

写真は3ヶ月以内に撮影したものを使い、清潔感を意識します。スーツまたはそれに準じた服装で、正面を向いた表情の明るいものが基本です。スピード写真でも問題ありませんが、サイズ(一般に縦4cm×横3cm)と裏面への氏名記入を忘れずに。写真は第一印象に直結する要素なので、古い写真の使い回しは避けましょう。

3手順2:基本情報と連絡先——正確さがすべての土台

氏名・住所・連絡先などの基本情報は、「書けて当たり前」の欄だからこそ、ミスが目立ちます。

日付は提出日(郵送なら投函日、持参なら持参日)を書きます。作成日のまま古い日付になっていないか、提出前に確認してください。西暦か和暦かはどちらでも構いませんが、履歴書全体で統一することが重要です。学歴欄は和暦、資格欄は西暦、といった混在は読み手の負担になります。

住所は都道府県から省略せずに書き、マンション名・部屋番号まで正確に記載します。ふりがな欄が「ふりがな」ならひらがなで、「フリガナ」ならカタカナで書く、という細部も見られています。

連絡先は、日中連絡のつく電話番号とメールアドレスを書きます。在職中の転職活動では、勤務時間中に電話に出られないことが多いため、「連絡は○時以降ですと確実です」のように本人希望欄で補足するか、留守番電話の設定を整えておくと、選考の連絡がスムーズになります。メールアドレスは、仕事の応募にふさわしいシンプルなものを使いましょう。現職の職場のアドレスを使うのは避けるべきです。

この欄で意識したいのは、採用担当者は応募書類を「連絡のための実務情報」としても使う、ということです。電話がつながらない、住所の記載が不完全で書類が届かない——そうした実務上のつまずきは、それだけで選考の心証に影響します。基本情報の正確さは、働き始めてからの報告・連絡・相談の正確さを想像させる、小さくない材料なのです。

ちなみに、応募先が複数ある場合は、日付・応募職種・本人希望欄だけを差し替える運用になるため、パソコン作成なら「基本版」を一つ作って応募先ごとに複製すると、記載ミスの混入を防ぎやすくなります。

4手順3:学歴・職歴欄——空白期間や短期離職も「事実を簡潔に」が基本

学歴・職歴欄は、時系列で正確に書くことが基本です。学歴は義務教育修了以降(高校入学あたりから)を書くのが一般的で、学校名は「○○高校」ではなく「○○高等学校」と正式名称で記載します。

職歴は、入社(入職)と退社(退職)を1行ずつ、法人名・事業所名を正式名称で書きます。「株式会社」を「(株)」と略さない、法人名と施設名が異なる場合は「社会福祉法人○○会 特別養護老人ホーム○○ 入職」のように両方書く、といった正確さを心がけます。配属や職種が分かるように「介護職員として入職」と添えると、読み手が経歴を把握しやすくなります。退職理由は「一身上の都合により退職」「契約期間満了により退職」が定型で、詳細を履歴書に書く必要はありません。

転職回数が多い場合や短期の離職がある場合も、事実を省略・改変せずに書くのが原則です。経歴の記載を意図的に偽ると、後に発覚した場合に信頼を失い、懲戒の対象になることもあります。短期離職の背景に事情(家族の介護、体調、契約満了など)があるなら、面接で聞かれたときに簡潔に説明できるよう準備しておくほうが、隠すよりはるかに建設的です。

空白期間(ブランク)がある場合も同様です。子育て・家族の介護・学び直し・療養など、期間中にしていたことを面接で前向きに説明できれば、ブランク自体が不利に働くとは限りません。介護業界は復職者や未経験からの転入者を広く受け入れてきた業界であり、経歴の多様さへの理解は比較的ある環境です。書類では事実を簡潔に、説明は面接で——この分担で考えましょう。

在職中に応募する場合は、現在の職場について「○○株式会社 入社」の行の後に「現在に至る」と書き、最終行の右端に「以上」と記載するのが定型です。また、職歴の行数が足りない場合は、転職者向けの職歴欄が広い様式に切り替えるか、「詳細は職務経歴書に記載」として職務経歴書に詳細を委ねる方法もあります。無理に文字を小さくして詰め込むより、読みやすさを優先した判断のほうが、書類全体の印象は良くなります。

5手順4:資格欄——介護資格の正式名称を正確に書く

介護職の履歴書で最も注意したいのが資格欄です。介護の資格・研修は制度改正で名称が変わってきたため、旧称や略称のまま書いてしまう例が非常に多いのです。

書き方の基本は、取得(修了)した当時の正式名称で書くことです。主な資格・研修の記載例を挙げます。国家資格である介護福祉士は「介護福祉士 登録」(登録年月)。「介護福祉士国家試験 合格」と登録は別の出来事なので、登録まで済んでいれば登録を書きます。研修系は「介護職員初任者研修 修了」「介護福祉士実務者研修 修了」のように「修了」で書きます。旧制度の資格を持っている場合は、「訪問介護員養成研修2級課程(ホームヘルパー2級) 修了」のように、当時の正式名称で書き、必要なら括弧で通称を添えると読み手に伝わりやすくなります。

ケアマネジャーは「介護支援専門員 登録」が実務上の書き方です。このほか、普通自動車運転免許(送迎業務のある職場では重要な情報です)は「普通自動車第一種運転免許 取得」と書きます。

注意点が2つあります。第一に、取得見込み・勉強中の資格の扱い。実務者研修を受講中なら「介護福祉士実務者研修 受講中(○年○月修了見込み)」と書けば、意欲と時期の情報として正当に伝えられます。第二に、曖昧な記憶で書かないこと。修了年月が思い出せない場合は、修了証明書を確認してから書きます。資格・研修の情報は採用条件や資格手当に直結するため、正確さが特に求められる欄です。修了証や登録証の現物確認を求める事業者もあるので、手元の書類と一致した記載にしておきましょう。

また、資格・免許が多い場合の書く順番にも配慮を。運転免許を最初に書き、その後は取得年月順に並べるのが一般的な作法ですが、介護職の応募では、応募先の業務に直結する資格(介護福祉士・実務者研修・初任者研修など)が読み手の目に留まりやすい位置に来ることが実務上は重要です。介護と関係の薄い資格(趣味の検定など)は省略しても構いません。資格欄は「持っているものを全部並べる場所」ではなく「応募先に自分の準備状況を伝える場所」と考えると、取捨選択の基準が明確になります。

6手順5:志望動機・自己PR・本人希望欄——面接につながる書き方

志望動機欄は、履歴書の中で唯一「あなたの言葉」を書く欄です。内容の練り方や例文は関連ガイドで詳しく扱っているため、ここでは履歴書としての要点だけ押さえます。ポイントは、①どの求人にも使い回せる文章ではなく、その事業者の特徴(サービス種別・理念・地域性など)に触れること、②自分の経験や状況と接続すること、③面接で深掘りされたときに具体的に話せる内容にすること、の3つです。書ききれない詳細は面接で話せばよいので、欄のサイズに合わせて簡潔にまとめます。

本人希望欄は、書き方に迷う人が多い欄です。基本の考え方は、「待遇の交渉の場ではなく、採用実務に必要な情報を伝える場」です。給与や休日の希望をここに細かく書くのは避け、条件面は面接や内定後の労働条件確認の場で話すのが一般的です。書くべきなのは、応募職種(複数職種を募集している事業者の場合)、連絡のつきやすい時間帯、入職可能時期(在職中の場合「現職の引き継ぎのため、入職は内定後1〜2ヶ月後を希望します」など)、そして勤務条件に関わる動かせない事情(「家族の送迎のため、○曜日の夜勤は難しい状況です」など)です。

動かせない事情を書くかどうかは迷いどころですが、シフトに直結する制約は、隠して入職しても必ず表面化します。選考の場で伝わる形にしておくほうが、結果的に双方にとって誠実です。特に書くことがなければ「貴社の規定に従います」と記載します。空欄のまま提出するより、欄の役割を理解して使っている印象になります。

なお、志望動機欄で避けたいのは、待遇面だけを理由にすることと、どの職場にも当てはまる抽象論(「人の役に立ちたい」だけで終わる等)です。待遇が本音の中心であっても、書面では「なぜこの事業者か」に答える内容を軸にし、待遇は面接での条件確認に回すのが、書類選考を通過するうえでの現実的な戦略です。

7手順6:提出前チェックリストと提出時のマナー

書き上げた履歴書は、提出前に必ず見直します。チェックリストを挙げます。

記載内容:□日付は提出日になっているか □西暦・和暦が全体で統一されているか □誤字脱字はないか(特に法人名・施設名・資格名) □資格は正式名称か □学歴・職歴の年月に矛盾がないか(入学・卒業・入職・退職の年月を指折り確認) □写真は3ヶ月以内・裏面に氏名記入済みか

体裁:□手書きの場合、修正液・修正テープを使っていないか □字の丁寧さにムラがないか(最初だけ丁寧で後半が乱れるのはよくある失敗です) □パソコン作成の場合、フォント・サイズが統一されているか

提出方法:郵送の場合は、履歴書をクリアファイルに挟み、A4が折らずに入る封筒で送ります。封筒の表に「応募書類在中」と朱書きし、送付状(挨拶と同封書類を簡潔に書いた1枚)を添えるのが丁寧な形です。メール提出の場合は、PDF形式に変換し(作成した状態のファイルは崩れたり編集できたりするため)、ファイル名は「履歴書_氏名.pdf」のように分かりやすくします。面接に持参する場合も、クリアファイルに入れて封筒で持ち運びます。

最後にもう一つ。完成した履歴書はコピーやデータを手元に残してください。面接は履歴書の記載をもとに進むため、自分が何をどう書いたかを面接前に見直せることが、受け答えの一貫性につながります。複数の事業者に応募している場合は、どの応募先にどの内容で出したかの管理も忘れずに。丁寧に作られた履歴書は、それ自体があなたの仕事ぶりの最初の見本になります。

FAQ

このガイドのよくある質問

A.

取得当時の正式名称で「訪問介護員養成研修2級課程 修了」と書き、伝わりやすさのために「(ホームヘルパー2級)」と通称を括弧で添える書き方が実務的です。現在の制度では介護職員初任者研修に相当する位置づけとされていますが、履歴書にはあくまで自分が修了した当時の名称を書くのが原則です。修了年月が曖昧な場合は、修了証明書を確認してから記載してください。資格情報は採用条件や手当に関わるため、正確さが特に重要です。

A.

はい、職歴は省略や改変をせず事実を書くのが原則です。意図的な経歴の偽りは、発覚した場合に信頼を失い懲戒の対象になることもあります。転職回数そのものより、面接で理由を簡潔に説明できるかどうかが重要です。契約期間満了、家族の事情、キャリアアップなど、背景を整理しておきましょう。介護業界は多様な経歴の人を受け入れてきた環境であり、経験の幅を強みとして評価する事業者もあります。隠すより、説明の準備をするほうが建設的です。

A.

給与や休日の細かい希望を本人希望欄に書くのは一般に避け、条件面は面接や内定後の労働条件確認の場で話すのが基本です。書くべきなのは、応募職種、連絡のつきやすい時間帯、入職可能時期、そしてシフトに直結する動かせない事情(例:家族の送迎で特定曜日の夜勤が難しい)です。動かせない制約は選考段階で伝えるほうが、入職後のミスマッチを防げます。特になければ「貴社の規定に従います」と記載するのが定型です。

A.

応募先から指定がなければどちらでも構いません。パソコン作成は修正や使い回しの管理がしやすく、読みやすさでも優れています。手書きは時間がかかりますが、丁寧さが伝わると考える事業者も一部にはあります。迷ったら、求人票や応募先の案内に指定がないか確認し、なければ自分が正確に仕上げやすい方法を選んでください。どちらの場合も、誤字脱字がないこと、資格の正式名称、年月の整合性といった中身の正確さのほうが重要です。

Sources

参照・確認する一次情報

制度や費用は変更されることがあるため、公式情報と施設の資料を確認しながら更新します。

  • ハローワークインターネットサービス

    履歴書・応募書類の作成支援情報や様式例の入手先。ハローワーク窓口では応募書類の添削支援も受けられる。

  • 公益財団法人 社会福祉振興・試験センター

    介護福祉士の国家試験・登録に関する一次情報。資格の正式名称・登録手続きの確認先。

  • 都道府県の福祉人材センター

    介護・福祉分野専門の無料職業相談・応募書類の相談ができる公的機関。各都道府県の社会福祉協議会が運営。所在地は都道府県社協の公式サイトで確認できる。

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