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介護おしごとさーち

1結論|介護の面接でよく聞かれる質問は8つ。志望動機・退職理由・経験・夜勤・自己PR・キャリア・給料・逆質問を型で準備する

介護の面接でよく聞かれる質問は、(1)志望動機(なぜこの職場か)、(2)退職理由・転職理由、(3)これまでの介護経験/未経験への向き合い方、(4)夜勤・シフト・体力など働き方の確認、(5)長所・短所と自己PR、(6)介護福祉士などのキャリアプラン、(7)給料・待遇の希望、(8)逆質問(最後に質問はありますか)の8つに整理できます。 どれも「結論→理由→具体例」の順で、自分の言葉で短く答えられるよう準備しておくと、当日落ち着いて話せます。

この8つを軸にする背景には、介護の現場でいま何が起きているかという一次データがあります。介護労働者が現在の法人に就職した理由は「通勤に便利だから」51.9%が最も高く、次いで「自分のやりたい介護ができそうだったため」33.6%、「職場の人間関係がよさそうだったため」33.6%でした(出典:公益財団法人介護労働安定センター「令和6年度『介護労働実態調査』結果の概要について」報道資料、図表3-3-1「現在の法人に就職した理由〔労働者調査・問13〕」p.19、令和6年度〔2024年度〕/2025年7月28日公表)。つまり面接官も、応募者が「通いやすさ」「やりたい介護」「人間関係」のどこを大事にしているかを知りたがっています。

また、辞めた理由・働き方の悩みにも一次データがあります。中途採用の介護労働者が直前の介護関係の仕事を辞めた理由は「職場の人間関係に問題があったため」24.7%が最多でした(出典:同報道資料、2025年7月28日公表)。退職理由を聞かれて言葉に詰まりやすいのは、決してあなただけではありません。

なお、介護おしごとさーち(運営:株式会社ゼットリンカー)は介護求人の「掲載」と「検索」だけを提供するサービスです。特定の方へ特定の求人をご紹介・あっせん(職業紹介)することはしません。気になる求人はご自身で検索・比較でき、分からない点は問い合わせフォームから運営に確認できます(求人データは現在準備中のため、本記事は面接の準備の解説です)。本記事は「転職・応募の進め方」カテゴリの子記事として面接の質問と回答に集中し、転職全体の流れや志望動機・履歴書の書き方は別記事に分けています。

2志望動機の答え方|「やりたい介護」と「通いやすさ」を自分の言葉に落とす

志望動機は「なぜ介護か」「なぜこの職場か」を、自分の経験とつなげて結論から話すのが基本です。 抽象的な「人の役に立ちたい」だけで終わらせず、その職場の特徴と自分の希望が重なる一点を具体的に挙げると、説得力が出ます。

何を話せばいいか迷ったら、求職者が実際に重視している点が手がかりになります。前述のとおり、現在の法人に就職した理由は「通勤に便利だから」51.9%、「自分のやりたい介護ができそうだったため」33.6%、「職場の人間関係がよさそうだったため」33.6%でした(出典:公益財団法人介護労働安定センター「令和6年度『介護労働実態調査』結果の概要について」報道資料、図表3-3-1・問13、p.19、2025年7月28日公表)。これは「みんながこう答えるべき」という意味ではなく、あなた自身が職場に何を求めているのかを整理する材料として使ってください。

答え方の型は次の3ステップが分かりやすいです。

  • 結論:「貴施設の◯◯という方針に共感し、応募しました」と一文で言い切る
  • 理由:自分の経験・価値観と、その職場の特徴が重なる点を具体的に
  • これから:入職後にどう貢献・成長したいかを前向きに添える

例文(デイサービス・経験者の場合):「前職で利用者さんと会話しながらレクを進める時間にやりがいを感じました。貴施設は機能訓練だけでなく日常の声かけを大切にされていると見学で伺い、私の得意なコミュニケーションを活かせると考え応募しました。」――このように、見学や求人票で得た事実を一つ織り込むと、使い回しではない志望動機になります。志望動機の文章化や履歴書への書き方は、別記事「介護の志望動機と履歴書の書き方例文」で詳しく扱っています。

3退職理由・転職理由の答え方|人間関係が一番の理由でも、前向きに言い換える

退職理由は、前職への不満をそのままぶつけるのではなく、「次の職場で実現したいこと」に言い換えて伝えるのがコツです。 面接官が見ているのは、同じ理由ですぐ辞めないか、という点だからです。

まず安心してほしいのは、人間関係を理由に辞めるのは決して珍しいことではない、という事実です。中途採用の介護労働者が直前の介護関係の仕事を辞めた理由は「職場の人間関係に問題があったため」24.7%が最多で、次いで「他に良い仕事・職場があったため」18.5%、「勤務先の事業理念や運営のあり方に不満があったため」17.6%でした。人間関係を挙げた人の具体的な内容では「上司や先輩からの指導や言動がきつかったり、パワーハラスメントがあった」が49.1%と最も高くなっています(出典:公益財団法人介護労働安定センター「令和6年度『介護労働実態調査』結果の概要について」報道資料、2025年7月28日公表)。つらかった気持ちは自然なものです。

ただ面接の場では、その事実をネガティブに語り切らず、前向きな表現に変換します。言い換えの例は次のとおりです。

  • 「人間関係がつらかった」→「チームで連携しながら働ける環境で、長く力を発揮したいと考えました」
  • 「残業が多かった」→「決められた時間内で質の高いケアに集中できる職場を希望しています」
  • 「給料が低かった」→「資格や経験を評価いただける環境で、スキルを伸ばしたいと考えています」

ポイントは、嘘をつくことではなく、不満の裏側にある「本当に求めているもの」を主語にして話すことです。前職の悪口や特定の人物への批判は、たとえ事実でも控えるのが無難です。辞めるか迷っている段階の方は『介護を辞めたい時の考え方と対処』、人間関係の悩みそのものには『介護の人間関係に疲れた時の対処法』もあわせてご覧ください。

4未経験・復職の質問|「未経験は多数派」。学ぶ姿勢と前職スキルの転用を伝える

未経験やブランクを聞かれても、引け目に感じる必要はありません。介護の中途採用では未経験からの入職が多数派だからです。 面接では「経験がないこと」より「これから学ぶ姿勢」と「前職で培った活かせる力」を具体的に伝えましょう。

これは印象論ではなく一次データで裏づけられます。中途採用の介護労働者がこれまでに経験した仕事は「介護・福祉・医療関係以外の仕事」が64.2%で最多でした(出典:公益財団法人介護労働安定センター「令和6年度『介護労働実態調査』結果の概要について」報道資料、2025年7月28日公表)。多くの先輩が異業種から介護に入っています。背景には人手不足もあり、事業所全体で従業員が「不足」とする割合(大いに不足・不足・やや不足の合計)は65.2%(前年度64.7%)に上ります(出典:同報道資料)。さらに国の推計では、介護職員の必要数は2022年度の約215万人から2026年度には約240万人へ増える見込みで、人材が継続的に必要とされる状況が続きます(出典:厚生労働省「第9期介護保険事業計画に基づく介護職員の必要数について」、令和6年7月12日公表)。未経験者にも入口は広く開かれています。

答え方の例は次のとおりです。

  • 学ぶ姿勢:「未経験ですが、初任者研修からしっかり学び、分からないことは早めに確認しながら覚えていきたいです」
  • 前職スキルの転用:接客業なら「相手に合わせた声かけ」、事務職なら「記録の正確さ」、子育て経験なら「相手のペースに合わせる関わり方」など、具体的に橋渡しする
  • 体力・継続性への配慮:「体力面が不安なので、まず日勤から始めて慣れたいと考えています」と等身大に伝える

復職(ブランク)の場合は、ブランク期間を正直に伝えつつ「最新の介護の知識を学び直す意欲」を添えると安心感につながります。未経験から探したい方や、復職の不安がある方に向けた解説記事も順次用意しています。

5夜勤・シフト・体力の質問|現場の大変さを理解したうえで、無理せず現実的に答える

夜勤やシフト、体力に関する質問には、見栄を張って「何でもできます」と答えるより、できること・配慮してほしいことを現実的に伝えるほうが、入職後のミスマッチを防げます。 面接官も、続けられる人かどうかを見ています。

現場の負担は一次データでも示されています。介護労働者が労働条件・仕事の負担について感じる悩み・不安・不満は「人手が足りない」49.1%、「仕事内容のわりに賃金が低い」35.3%、「身体的負担が大きい(腰痛の不安等)」24.6%などでした(出典:公益財団法人介護労働安定センター「令和6年度『介護労働実態調査』結果の概要について」報道資料、2025年7月28日公表)。大変さがあるのは事実で、それを理解していることを示すと、むしろ信頼されます。

答え方の例は次のとおりです。

  • 夜勤可否:「月◯回までなら対応できます」「まず日勤で慣れてから夜勤に入りたいです」と数字や段階で具体的に
  • 体力面:「腰への負担が気になるので、ボディメカニクスや福祉用具の使い方を学びたいです」と前向きな配慮として
  • 家庭の事情:「子どもの送迎があるため、早番中心だと助かります」と早めに共有しておく

無理な条件を「できます」と言って入職すると、長く続きません。できないことを正直に伝えるのは、わがままではなく、長く働くための誠実な確認です。夜勤を避けたい方は『夜勤なしで働ける介護の職場と求人』『日勤のみの介護求人と向いている人』もご覧ください。

6自己PR・長所と短所の答え方|介護で評価される強みを、エピソードで裏づける

自己PRや長所・短所は、「私は◯◯が強みです」と言い切ったうえで、それを示す具体的なエピソードを一つ添えるのが基本です。 介護の仕事では、丁寧さ・気配り・チームでの連携・継続力などが評価されやすく、抽象的な言葉だけでなく場面で語ると伝わります。

長所の例は次のとおりです。

  • コミュニケーション:「相手のペースに合わせて話を聞くのが得意で、前職でも年配のお客様から指名いただくことが多かったです」
  • 継続力・丁寧さ:「決まった手順を抜けなくこなすのが得意で、記録や確認作業を正確に続けられます」
  • 協調性:「困っている同僚に自分から声をかけ、チームで仕事を回すことを大切にしてきました」

短所は、ただ弱みを述べるのではなく「どう向き合っているか」をセットにすると前向きに伝わります。たとえば「一つのことに集中しすぎて視野が狭くなりがちなので、こまめに周囲へ声をかけて確認するよう心がけています」のように、改善の工夫まで話すと安心感につながります。前職の人間関係や働き方の悩みを強みに変える考え方は、『介護がきついと感じる理由と乗り越え方』も参考になります。

7資格・キャリアの質問|「介護福祉士を目指すか」には取得ルートを踏まえて答える

「将来どんな資格を取りたいか」「介護福祉士を目指すか」と聞かれたら、漠然と「いつか取りたい」ではなく、取得ルートの事実を踏まえて具体的に答えると、計画性が伝わります。 ここで給料の金額交渉に踏み込むのではなく、あくまでキャリアの意欲として語るのがポイントです。

介護福祉士の代表的な取得ルートである「実務経験ルート」では、実務経験(対象施設・職種での従業期間が3年以上)に加えて、実務者研修の修了が必要です(実務者研修は平成28年度〔第29回〕試験から必須)(出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「介護福祉士国家試験 受験資格」、2026年6月時点)。「3年働けば自動で受けられる」わけではなく、研修の修了を含めた要件を満たす必要がある、という点が正確な答え方の鍵です。従業期間や従事日数の細かい要件は受験資格を主題にした別記事「介護福祉士の受験資格と取り方」に譲り、面接では大枠を理解していることが伝われば十分です。

キャリアの語り方の例は次のとおりです。

  • 「まず初任者研修・実務者研修を取り、実務経験を積んで介護福祉士の受験資格を満たしたいです」
  • 「将来的にはケアマネジャーも視野に入れていますが、まずは現場でしっかり経験を重ねたいです」

資格の取得順や費用そのものは本記事の主題ではないため、別記事「介護資格の種類と取得の順番一覧」に分けています。面接では「順番を理解して計画的に学ぶ意欲がある」と伝われば十分です。

8給料の確認と逆質問はどうする?|聞き方のマナーと「長く働けるか」を確かめる質問例

給料・待遇の確認は遠慮しすぎる必要はありませんが、第一声で金額交渉から入るより、仕事内容や働き方を確認したうえで自然に尋ねるのがマナーです。 逆質問(最後に質問はありますか)は、自分が長く働けるかを確かめる絶好の機会です。どちらも準備しておくと、受け身ではなく主体的な印象になります。

給料の相場感は調査結果が目安になります。処遇改善加算を取得する事業所の介護職員(月給・常勤)の平均給与額は338,200円で、前年同月(324,240円)比13,960円増、うち基本給は192,660円でした(令和6年9月時点/出典:厚生労働省「令和6年度 介護従事者処遇状況等調査結果の概要」、調査時期令和6年10月)。これは手当・一時金を含む平均給与額で、実際の支給額は事業所・雇用形態・経験により異なります。あくまで調査結果としての目安で、「必ずこの額がもらえる」ものではありません。面接では「求人票に記載の給与で間違いないか」「夜勤手当・資格手当の扱い」を確認する程度にとどめ、踏み込んだ年収の話は『介護職の給料を職種・施設で比較一覧』などで事前に把握しておくと安心です。

逆質問では、定着に役立つとされる観点を聞くと、長く働けるかを見極められます。現在の職場を辞めずに働き続けることに役立っている取り組みは「人間関係が良好な職場づくり」47.2%、「有給休暇等の各種休暇の取得や勤務日時の変更をしやすい職場づくり」43.2%が上位でした(出典:公益財団法人介護労働安定センター「令和6年度『介護労働実態調査』結果の概要について」報道資料、2025年7月28日公表)。逆質問の例は次のとおりです。

  • 「入職後の研修やフォロー体制について教えてください」(教育体制)
  • 「有給休暇やシフト変更は、どのくらい相談しやすいですか」(休暇の取りやすさ)
  • 「夜勤の人員体制や1人あたりの担当数を教えてください」(夜勤・負担)
  • 「チームでの情報共有はどのように行っていますか」(人間関係・連携)

「特にありません」で終えると意欲が伝わりにくいので、2〜3個は用意しておきましょう。給料や待遇、職場の雰囲気は、求人票や見学でもご自身で確認・比較できます。

FAQ

このガイドのよくある質問

A.

結論として、(1)志望動機、(2)退職理由・転職理由、(3)介護経験/未経験への向き合い方、(4)夜勤・シフト・体力など働き方の確認、(5)長所・短所と自己PR、(6)介護福祉士などキャリアプラン、(7)給料・待遇の希望、(8)逆質問の8つが代表的です。どれも「結論→理由→具体例」の順で、自分の言葉で短く答えられるよう準備しておくと落ち着いて話せます。

A.

「なぜ介護か」「なぜこの職場か」を、自分の経験と職場の特徴が重なる一点で結論から話すのがコツです。求職者が現在の法人に就職した理由は「通勤に便利だから」51.9%、「自分のやりたい介護ができそうだったため」33.6%、「人間関係がよさそうだったため」33.6%(出典:介護労働安定センター 令和6年度『介護労働実態調査』報道資料 図表3-3-1・問13 p.19、2025年7月28日公表)。これを自分が何を求めているか整理する材料にし、見学で得た事実を一つ織り込むと使い回しでない動機になります。

A.

前職の不満をそのまま言うのではなく、「次の職場で実現したいこと」に言い換えて伝えます。辞めた理由の最多は「職場の人間関係に問題があったため」24.7%(出典:介護労働安定センター 令和6年度『介護労働実態調査』報道資料、2025年7月28日公表)で、人間関係で辞めるのは珍しくありません。たとえば「人間関係がつらかった」は「チームで連携して長く力を発揮したい」に変換し、前職の悪口や個人批判は控えるのが無難です。

A.

未経験でも応募・挑戦している人は多数派なので、経験のなさより「これから学ぶ姿勢」と「前職で活かせる力」を伝えるのが効果的です。中途採用の介護労働者がこれまで経験した仕事は「介護・福祉・医療関係以外」が64.2%と最多で、事業所の人材不足感も65.2%(出典:介護労働安定センター 令和6年度『介護労働実態調査』報道資料、2025年7月28日公表)。「初任者研修から学びたい」「接客・記録・調整の力を活かしたい」と具体的に話しましょう。なお面接の合否は各施設が判断するもので、当サイトは求人の掲載・検索のみを提供し採否には関与しません。

A.

自分が長く働けるかを確かめる質問が有効です。定着に役立つ取り組みは「人間関係が良好な職場づくり」47.2%、「有給休暇等の取得や勤務日時の変更をしやすい職場づくり」43.2%が上位(出典:介護労働安定センター 令和6年度『介護労働実態調査』報道資料、2025年7月28日公表)。研修・フォロー体制、有給やシフト変更の相談しやすさ、夜勤の人員体制、情報共有の方法などを2〜3個用意し、「特にありません」で終えないようにしましょう。

Sources

参照・確認する一次情報

制度や費用は変更されることがあるため、公式情報と施設の資料を確認しながら更新します。

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