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介護おしごとさーち

1結論:介護職員の1日は「早番・日勤・遅番・夜勤」の交代制。中心業務は身体介護と生活援助

介護職員の1日の仕事内容を一言でつかむと、「食事・入浴・排せつなどの身体介護」と「掃除・洗濯・環境整備などの生活援助」を、早番・日勤・遅番・夜勤という交代制のシフトの中で、決まった時間の流れに沿って行う仕事です。 どのシフトに入るかによって、その日の業務の中心はかなり変わります。早番は起床から朝食までの支援が中心、日勤は入浴介助やレクリエーションなど日中の活動支援が中心、遅番は夕食から就寝までの支援が中心、そして夜勤は少人数の職員で施設全体の安全を見守りながら定時の巡回・体位変換・排せつ介助を行う、という役割分担です。

業務の型そのものは、厚生労働省が示す「身体介護」(利用者の身体に直接ふれて行う介護)と「生活援助」(身体介護以外の日常生活を支える家事的支援)という2つの行為区分に沿っています。この区分は本来は訪問介護の介護報酬上の整理(平成12年3月17日 老計第10号)ですが、施設で働く介護職員が担う業務の中身を理解するうえでも共通の物差しとして役立ちます。特養・老健・有料老人ホーム・グループホーム・デイサービスなど勤務先によって具体的な流れは異なりますが、「身体介護+生活援助を、交代制のシフトの中でこなす」という骨格は共通しています。

この記事では、施設で働く介護職員を主な想定として、シフトごとの1日の流れ、業務の中身、そして「求人を見るときに何を確認すべきか」まで具体的に解説します。訪問介護(ホームヘルパー)は利用者宅を1件ずつ訪問する働き方で流れが異なるため、別記事で詳しく扱っています。

2早番の1日の流れ:起床から朝食までの生活リズムを整える

早番は、夜勤者から入居者の状態を引き継ぎ、起床・洗面・着替え・朝食という1日の生活リズムの立ち上がりを支える時間帯です。 多くの施設で始業は7時前後、勤務時間は7時間30分〜8時間程度が一般的です。

典型的な流れは、出勤後まず夜勤者からの申し送り(夜間の体調変化・排せつ状況・特記事項の確認)から始まります。そのあと居室を回って起床の声かけ、着替えの介助、洗面・整容の介助を行い、車椅子や杖を使う人には移乗・移動の介助も加わります。朝食前には排せつ介助を済ませ、食堂やユニットのテーブルセッティングを行い、朝食の配膳・食事介助・服薬の確認と続きます。食後は口腔ケア(歯磨き・義歯の手入れ)、居室やベッド周りの環境整備、日中の活動(入浴・レクリエーション)への引き継ぎ準備を行い、日勤者へ申し送りをして早番の勤務が終わります。

早番は「利用者一人ひとりの1日の始まりに立ち会う」時間帯であるため、表情・食欲・皮膚の状態など体調変化に気づきやすい反面、限られた時間で複数の利用者の起床介助を回すため、時間管理と優先順位づけが求められる業務でもあります。特に冬場は着替えや洗面の介助に時間がかかりやすく、朝食の時間から逆算してどの順番で居室を回るかというタイムマネジメントが、早番の働きやすさを左右する部分でもあります。

求人票を見るときは、早番の開始時刻・人員体制(1人で何人を担当するか)・休憩の取り方が施設によって差があるため、面接や見学の際に具体的に確認しておくと、入職後のギャップを減らせます。あわせて、早番の前に夜勤者からどのくらい丁寧な申し送りの時間が確保されているかも、朝の業務がスムーズに進むかどうかに関わってくるため、聞いておくと安心材料になります。

3日勤の1日の流れ:入浴介助・レクリエーション・記録など日中の活動支援

日勤は、入浴介助や機能訓練、レクリエーションなど、日中の活動を支援する業務が中心になる時間帯です。 9時前後から18時前後までの8時間勤務(休憩1時間を含む)が一般的な例として多く見られます。

朝の申し送りのあと、午前中は入浴介助(脱衣・洗身・洗髪・湯温管理・見守り)に多くの時間を充てる施設が一般的です。入浴介助は利用者の身体状況に応じて一般浴・機械浴・シャワー浴などを使い分けるため、身体介護の中でも特に体力と技術を要する業務のひとつです。昼食前には排せつ介助、昼食の配膳・食事介助・服薬確認を行い、食後は口腔ケアと休憩の見守りに移ります。

午後はレクリエーション(体操・季節の行事・脳トレなど)や機能訓練指導員と連携した活動支援、面会対応、家族やケアマネジャーへの連絡・情報共有、そして介護記録の作成といった間接業務が中心になります。介護記録は「誰が・いつ・何を行い・利用者の反応はどうだったか」を残す業務で、次のシフトへの申し送りやケアプランの見直しの土台になるため、地味に見えて欠かせない仕事です。おやつの提供、水分補給の声かけ、居室の環境整備を挟みながら、夕方に遅番への申し送りを行って日勤が終わります。日中は来訪者対応や急な体調変化への対応が重なることもあり、あらかじめ立てた予定通りに進まない日もある、という点も日勤の実情としてよく語られます。

日勤は身体介護・生活援助に加えて記録・連携といった間接業務の比重が高いのが特徴です。求人を見る際は、記録がまだ手書き中心なのか介護ソフトを導入しているか、レクリエーションの企画を職員がどこまで担うのかも、日々の負担感に直結するため確認しておきたいポイントです。

4遅番の1日の流れ:夕食から就寝までの生活支援と夜勤への引き継ぎ

遅番は、夕方から夜にかけて出勤し、夕食・入浴(施設による)・就寝までの生活支援を担い、夜勤者へ引き継ぐ役割です。 11時台や13時台から20時前後まで勤務する施設が多く、日勤と時間帯が一部重なる形でシフトが組まれるのが一般的です。

出勤後は日勤からの申し送りを受け、午後の水分補給・排せつ介助・おやつの配膳などから業務に入ります。夕方になると夕食前の排せつ介助、食堂への誘導、夕食の配膳・食事介助・服薬確認と続き、食後は口腔ケア、着替え、パジャマへの更衣介助を行います。施設によっては夕方に入浴介助を行う時間帯を設けているところもあります。就寝前には居室の環境整備(室温・照明・寝具の確認)、排せつ介助、体位変換が必要な利用者への対応を行い、消灯後は夜勤者へ「誰が・どんな状態で就寝したか」という申し送りをして勤務を終えます。

遅番は日勤と夜勤の橋渡しの時間帯であるため、利用者の1日の疲労や体調変化が表れやすく、夜間の急変を防ぐための観察・申し送りの精度が特に重要になります。日勤帯に比べて配置される職員数が少なくなる施設も多く、限られた人数で夕食・入浴・就寝準備を並行して進める段取り力も求められます。

求人票では遅番の終業時刻と、そのあとの夜勤者の出勤時刻の間にどれだけ引き継ぎの時間が確保されているかも、働きやすさを判断する材料になります。遅番専従なのか、早番・日勤とローテーションする形なのかによっても生活リズムの作りやすさが変わってくるため、あわせて確認しておくとよいでしょう。

5夜勤の1日の流れ:少人数体制での見守り・巡回・排せつ介助が中心

夜勤は、少人数の職員で施設全体の安全を見守りながら、定時の巡回・体位変換・排せつ介助を行う業務です。 夜勤専従か日勤との組み合わせかで働き方は分かれますが、16時間程度の長時間勤務で、途中に仮眠・休憩を挟む変則勤務になっている施設が一般的です。

出勤後は日勤・遅番からの申し送りを受け、就寝後の巡回(多くの施設で2〜3時間おき)、排せつ介助・おむつ交換、体位変換(褥瘡=床ずれ予防のための体位変換)、体調不良やナースコールへの対応を行います。夜間は看護職員が常駐していない施設も多く、急変時の一次対応や必要に応じたオンコール看護師・医師への連絡も介護職員の役割に含まれます。深夜には記録の作成、消耗品の補充、翌朝の朝食準備の下ごしらえなど、間接業務も並行して行います。早朝になると起床介助・着替え・洗面の介助を始め、朝食の準備を整えて日勤者へ申し送りをして勤務を終えます。

夜勤の人員体制には最低基準があります。厚生労働省の告示(厚生労働大臣が定める夜勤を行う職員の勤務条件に関する基準)では、特別養護老人ホームなど施設系サービスについて、利用者25人以下ごとに夜勤職員1人以上、26〜60人で2人以上、61〜80人で3人以上といった形で、利用者数に応じた必要人数が定められています(見守り機器の導入等により配置を緩和する例外規定もあります)。求人を見るときは、夜勤の回数(月あたり)、1回あたりの拘束時間、仮眠時間の有無、そして「夜勤帯に何人の利用者を何人の職員で担当するか」を必ず確認しましょう。同じ「夜勤あり」でも、施設ごとの負担感はこの体制で大きく変わります。

6勤務先の種類によって1日の流れは変わる:特養・老健・有料老人ホーム・デイサービスの違い

介護職員の1日の流れは、入居型(特養・老健・有料老人ホーム・グループホームなど)か通所型(デイサービス)かで大きく異なります。 入居型施設は24時間365日の生活支援が必要なため早番・日勤・遅番・夜勤の交代制シフトが基本になりますが、デイサービスは利用者が日中だけ通う施設のため、多くの場合夜勤がなく、朝の送迎から始まり日中の入浴・レクリエーション・機能訓練の支援を行い、夕方の送迎で終わるという1日で完結する流れになります。

入居型の中でも、特別養護老人ホーム(特養)や介護老人保健施設(老健)は要介護度が比較的高い利用者が多く、身体介護(特に排せつ介助・移乗介助)の比重が高くなる傾向があります。老健はリハビリテーション専門職(理学療法士等)との連携や在宅復帰支援の視点も加わるのが特徴です。有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅は、施設の方針によって提供する生活支援の範囲・手厚さに幅があり、グループホームは少人数(1ユニット原則9人以下)の家庭的な環境の中で、利用者と一緒に調理や洗濯などの家事を行う場面が多いといった特色があります。

同じ「介護職員」という仕事内容でも、勤務先の種類によって1日の忙しさや業務の中身の重心は変わります。加えて、看護職員の配置状況や医療的ケアが必要な利用者の受け入れ状況によっても、介護職員に求められる観察力や連携の頻度は変わってきます。求人を探すときは、勤務先が入居型か通所型か、入居型ならどの施設類型かをまず確認したうえで、次のセクションで紹介する具体的なチェックポイントに進むと、自分に合う職場を絞り込みやすくなります。

71日の仕事内容から見えてくる「向いている人」「大変に感じやすい場面」

1日の流れを通してみると、介護職員の仕事は「決まった時間の中で複数の利用者の生活を同時に支える」という特徴があります。 そのため、時間管理や優先順位づけが得意な人、体調や表情の小さな変化に気づける観察力がある人、チームで情報共有しながら働くことに抵抗がない人に向いている仕事といえます。

一方で、大変に感じやすい場面としてよく挙がるのは、身体介護(移乗・入浴介助など)による身体的な負担、夜勤による生活リズムの変化、そして複数の利用者の対応が重なったときの時間的な余裕のなさです。公益財団法人介護労働安定センターの介護労働実態調査でも、介護職員の不足感を訴える事業所の割合は継続的に高い水準にあり、人手が薄い職場ほど1人あたりの業務負担が重くなりやすい構造があります。求人を探す段階で人員体制や夜勤の負担を確認しておくことが、入職後のミスマッチを避ける第一歩になります。逆に、人員に余裕があり研修体制が整っている職場では、未経験からでも段階的に業務を覚えていきやすいという声もよく聞かれます。

なお、こうした業務の大変さは「介護」という仕事の性質上どうしても伴うものであり、特定の職場が優れている・劣っているという単純な話ではありません。同じ業務内容でも、人員配置・記録のIT化・チームの連携体制によって現場の忙しさの体感は大きく変わります。また、こうした負担は経験を積むほど和らぐ部分もあり、先輩職員からの指導体制や新人へのOJTの手厚さも、働き始めてからの安心感に影響します。次のセクションでは、求人を見るときに具体的に何を確認すればよいかを整理します。

8求人を見るときに確認したいポイント:シフト・人員体制・給与の内訳

1日の仕事内容をイメージできたら、次は求人情報の中で「自分の働き方に合うか」を具体的に確認する段階です。 特に次の3点は、同じ「介護職員」という職種名でも施設によって差が大きい項目です。

1つ目はシフトの詳細です。早番・日勤・遅番・夜勤のそれぞれの開始・終了時刻、月あたりの夜勤回数、夜勤の拘束時間と仮眠の有無、希望休の通りやすさは、求人票の「勤務時間」欄だけでは分からないことも多いため、面接や職場見学の際に具体的に質問しておくとよいでしょう。2つ目は人員体制です。日勤・夜勤それぞれで職員1人あたり何人の利用者を担当するのか、看護職員が日中・夜間にどの程度常駐しているかは、業務の忙しさに直結します。3つ目は給与の内訳です。基本給に加えて、夜勤手当・処遇改善加算による手当がどう支給されるかは、月々の収入に大きく影響します。

参考として、厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果」(介護職員等処遇改善加算を取得している事業所が対象)によると、介護職員(月給・常勤)の平均給与額は令和6年9月時点で338,200円(前年同月比13,960円増)でした。これは基本給・手当・一時金(賞与等の6分の1相当)を合算した数値で、事業所や勤続年数、保有資格によって幅があるため、あくまで目安として捉えてください。給与や手当の具体的な内訳・資格による差については、別記事で詳しく解説しています。

求人票の情報だけで判断が難しい場合は、職場見学や面接で「1日のタイムスケジュール」を具体的に聞くのがおすすめです。実際の1日の流れを聞くことで、この記事で紹介した内容と照らし合わせながら、自分に合う職場かどうかを判断しやすくなります。

9介護職員の1日を知ったあとの次の一歩:資格・給料・働き方を調べる

介護職員の1日の仕事内容がイメージできたら、次に気になるのは「どんな資格が必要か」「給料はどのくらいか」「どんな働き方の選択肢があるか」という点だと思います。 介護職員は特定の資格がなくても始められる職種ですが、介護福祉士などの資格を取得することで任される業務の幅や待遇が変わっていきます。

給料については、この記事で紹介した平均給与額はあくまで全体の目安であり、勤続年数・保有資格・施設の種類・処遇改善加算の取得状況によって実際の金額は変わります。手当の内訳や年収レンジをより詳しく知りたい場合は、給料・待遇を扱った記事を参考にしてください。また、夜勤の有無や日勤のみの働き方、複数施設の掛け持ちなど、ライフスタイルに合わせた働き方の選択肢も広がっています。

本サービスでは、都道府県・職種・勤務形態・給与条件などの条件を指定して、公開されている求人情報の中から条件に一致する求人を検索できます。「日勤のみ」「夜勤あり」「未経験歓迎」といった条件を組み合わせて、この記事で紹介したような1日の流れや勤務条件を求人票と照らし合わせながら、自分に合いそうな職場を探す際の情報源としてご活用ください。焦って1社に絞り込むのではなく、複数の求人を比較しながら、シフト・人員体制・給与の内訳という3つの軸で条件を整理していくことをおすすめします。転職が初めての場合は、在職中に情報収集から始めて、比較検討にじっくり時間をかけることも選択肢のひとつです。

FAQ

このガイドのよくある質問

A.

はい、大きく異なります。入居型(特養・老健・有料老人ホームなど)は24時間体制のため早番・日勤・遅番・夜勤の交代制が基本ですが、デイサービスなど通所型は日中だけの1日完結型の流れになります。同じ入居型でも要介護度や施設の方針によって業務の重心は変わるため、求人を見る際は施設の種類とあわせて確認することをおすすめします。

A.

夜勤は少人数の職員で施設全体を見守る業務です。定時の巡回(多くの施設で2〜3時間おき)、排せつ介助・おむつ交換、体位変換、体調不良時の対応、記録作成などを行います。夜間は看護職員が常駐しない施設も多く、急変時の一次対応が介護職員の役割に含まれる場合があります。夜勤の人員体制には厚生労働省の告示で利用者数に応じた最低基準が定められています。

A.

感じ方には個人差がありますが、身体的な負担が大きいのは入浴介助や移乗介助などの身体介護、生活リズムの変化という点では夜勤がよく挙げられます。また複数の利用者への対応が時間的に重なる場面も負担を感じやすいポイントです。人員体制や記録のIT化など職場ごとの環境によって体感の差は大きく、求人を見る段階で人員体制を確認しておくことが対策になります。

A.

厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果」によると、介護職員(月給・常勤)の平均給与額は令和6年9月時点で338,200円でした。ただしこれは処遇改善加算取得事業所の平均値であり、施設の種類・勤続年数・保有資格・夜勤手当の有無によって実際の金額には幅があります。断定的な相場ではなく目安として、求人票の給与内訳とあわせて確認することをおすすめします。

A.

シフトの詳細(開始・終了時刻、夜勤回数、仮眠の有無)、人員体制(職員1人あたりの利用者数、看護職員の常駐状況)、給与の内訳(基本給・夜勤手当・処遇改善加算による手当)の3点は施設ごとの差が大きい項目です。求人票だけで分からない部分は、面接や職場見学で具体的なタイムスケジュールを質問すると判断材料になります。

Sources

参照・確認する一次情報

制度や費用は変更されることがあるため、公式情報と施設の資料を確認しながら更新します。

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