介護の職種一覧を一段でつかむと、資格や役割で分かれる主な職種は大きく6つです。 利用者宅で1対1で支える「ホームヘルパー(訪問介護員)」、介護の国家資格である「介護福祉士」、訪問介護の現場をまとめる「サービス提供責任者(サ責)」、相談・調整役の「生活相談員」、ケアプランを作る「ケアマネジャー(介護支援専門員)」、心身機能の維持・回復のための機能訓練を担う「機能訓練指導員」です。
そして、これらの仕事を施設の現場で実際に担うのが「介護職員」です。介護職員は特定の資格区分ではなく、特養・老健・有料老人ホーム・デイなどで生活援助や身体介護を行う施設介護の総称で、その実務を担うのが介護福祉士や初任者研修を修了した人、そして無資格・未経験から始める人たちです。介護の現場では、医師・看護師・リハビリ職など医療系の職種とも連携します(このあと「関連職種」として整理します)。
この記事は「職種を知る」カテゴリの入口となる親記事です。軸は「仕事内容」「役割」「向いている人」の3つに固定し、給料の金額や資格の取り方・費用には深入りしません。給与は『給料を知る』の記事へ、資格の取得手順は『資格取得・キャリア』の記事へ、それぞれ後半でご案内します。同じ職種名でも切り口を分けることで、知りたいことにまっすぐたどり着けるようにしています。
まず押さえたいのは、「資格がいる職種」と「無資格から始められる入口」がはっきり分かれていることです。施設で働く介護職員は無資格・未経験から始められますが、訪問介護員(ホームヘルパー)は原則として研修修了が必要です。介護福祉士は国家資格、ケアマネは都道府県登録の公的資格、生活相談員に使える社会福祉主事は「任用資格(国家資格ではない)」と、根拠が違います。この記事では、その違いを正確に整理していきます。
背景として、介護の現場では人材不足が続いています。公益財団法人 介護労働安定センターの「令和6年度介護労働実態調査」では、従業員が不足していると答えた事業所(大いに不足・不足・やや不足の合計)が65.2%で、前年度の64.7%から上昇しました(出典:介護労働安定センター 令和6年度介護労働実態調査・令和7年(2025年)7月28日公表)。だからこそ、自分に合う職種を落ち着いて見比べて選ぶことが、はじめの一歩になります。
